こんにちは、Machikoです。
今まで20回以上の海外旅行を経験した筆者が辿り着いたトラベルハックのひとつ。
それがキャリーケースを持って行かないという選択でした。
筆者にとってはキャリーケースを持って行かないことの方がメリットが大きく、すっかりキャリーケースを使用しない旅行が定着しています。
でも、キャリーケースが無いと色々不便だし困るのでは?

確かに良し悪しがあり、旅行の目的によっても異なると思います。
ですので、この記事では
- 海外旅行にキャリーケースを持って行かないメリットとデメリット
- キャリーケースなしの快適さ
- キャリーケースなしのメリットを最大限に活かす方法
をお伝えします。
ちなみに個人手配の海外旅行がメインの筆者が重視しているのはこちら▼
- 短期間で色々なところを観光したりショッピングしたい
- 一度の旅行で複数のホテルを楽しみたい
- 行きたいところを効率良くまわりたい
- 旅程によってはフライトが早朝や深夜便のときがある
以上をふまえて、さっそくお伝えしていきます!
海外旅行にキャリーケースを持って行かないメリット

小回りが効き、身軽に行動できる
あらゆる場所で身軽に行動できます。
家から空港までの移動、電車内、旅先では石畳や整備されていない道があることも珍しくありません。また、エレベーターやエスカレーターが無く階段でしか上り下りできない場所も多々あります。
そういった様々な場面で、キャリーケースが無ければスムーズに移動が可能です。

旅先に到着して真っ先にホテルへ向かわなくても良い
現地に到着すると、まずはホテルへチェックインor荷物を預けに向かう方が多いかと思います。
キャリーケースを引いたままでは観光し辛いですし、はやくキャリーケースを預けてしまいたいですよね。

ところが、そのキャリーケースが無ければホテルへ向かう優先順位をずらすことができます。
駅のロッカーに荷物を預けて観光することもできますし、とりあえずホテルに向かうといった時間を節約することができます。
ホテルを気軽に移動できる
個人旅行は複数のホテルを自由に移り変わることができるのが利点でもあります。
ツアーの場合同じホテルに連泊する旅程が多く、それはそれでリラックスして過ごせるので良いと思います。
ですが個人手配の場合、たとえばこういった風に柔軟にホテルを選ぶことが可能です。
- 一日目は深夜着だから空港近隣ホテルに宿泊して翌日は観光地のホテルに宿泊しよう
- 周遊したいからホテルも目的地に合わせて移動しよう
その利点を最大限に発揮できるのが、ホテル間の移動をスムーズに行えるキャリーケースなしの移動です。
車でホテル間を移動する以外にも、電車移動で合間に観光を挟むのも良し、フレキシブルな旅程を組むことができます。
キャリーケース用のロッカーを探さなくて良い
ホテルに預ける場合以外で、荷物をどこかに預けたい瞬間ってありますよね。
ホテルへ到着するまでに観光するときや、チェックアウト後にどこか別の場所へ移動するときなど。
そんなとき、キャリーケースだと預けられるロッカーや施設が限られているため探すのが大変ですが、手荷物だと駅のコインロッカーに預けやすくなります。
(ちなみにロッカーへ預ける場合は万が一に備えて、ロッカー番号とロッカー名、場所の雰囲気が分かる写真を撮っておくことをオススメします)
もし預けられる場所が見つからなくても、最悪手荷物ならそのまま持ち歩きやすいです。
バゲージクレームで待たなくて良い

これは時間を有効に使える最高のメリットです。
大きなキャリーケースは空港で受託手荷物として預けますが、手荷物だと機内持ち込みのみになるため、空港に着陸してバゲージクレーム(荷物受取所)に並ばずさくっと入国することが可能です。
たとえばせっかく機内の前方の席に座っていて真っ先に飛行機から降りたにも関わらず、レーンでキャリーケースが出てくるのが最後だった…なんてこともあり得ます。(優先受取やハイクラスの方はその限りではありませんが)
行きは旅行の時間が削られ、帰りは疲れている状態での待ちが発生、もしかすると夜遅くの到着で乗りたい電車の時間が迫っていたりするとき、なんでまだ出てこないの~!なんて悶々としてしまうこともあるかもしれません。(筆者の経験談です)
それがなんと、受託手荷物が無いだけでレーンをスルスルスルーっとスルーすることができるのです!
ちなみに行きを機内手荷物のみにして、帰りは受託手荷物を利用するという方法もおすすめです。
手荷物の中に折りたたんだトラベルバッグを忍ばせておき、旅行中に増えた荷物やお土産を詰めたら帰りは預けるということも可能。受託手荷物はキャリーケースでなくとも預かってもらえます。
受託手荷物料金を節約できる
通常長距離路線では一定重量の受託手荷物が航空券代に含まれていますが、LCCといわれるローコストキャリアでは受託手荷物が別料金なことも珍しくありません。
機内手荷物オンリーにすれば、その代金を節約することができます。
帰りに荷物が増えることを見越して、復路のみ受託手荷物のオプションをつけるのも有りですね。
ロストバゲージのリスクを減らせる
受託手荷物で起こり得るのが、ロストバゲージです。

ロストバゲージとは、空港で預けた荷物を遅延・紛失されてしまうことです。
特に乗り継ぎが発生する旅程では、決して他人ごとではない確率で発生します。
筆者の知り合いもまさかの新婚旅行でロストバゲージが発生し、旅行最終日まで荷物が届かなかった、なんて事態を経験しています。(想像しただけでショックですよね…)
ロストバゲージは様々なミスが考えられますが、乗り換え時に自分で荷物をピックアップして預け直す必要がある場合に自分のミスで紛失を起こしてしまう可能性も少なからずあります。言葉がわからない場所だと尚更です。
そういったロストバゲージが、受託手荷物を利用しなければ起こることがありません。
空港到着後も安心ですね。
海外旅行にキャリーケースを持って行かないデメリット
持ち運べる荷物の容量が減る
キャリーケースを使用しないということは、単純に運べる荷物の量が減るということです。
着替えの服をたくさん持って行きたい、ヘアアイロンやスキンケアもたっぷり持っていきたい、現地で恋しくなるかもしれない日本食を持っていきたい、子供用の荷物がたくさんある、そんな場合はキャリーケースがないと手荷物だけでは収まらないかもしれません。
ただちょっとした工夫で軽量化するコツがあります。それは後ほどご紹介します。
荷物を守る強度が劣る

キャリーケースはハードカバーなので、荷物を守るということを考えると安心感があります。
鍵も付けることができるのでセキュリティ面でも安心かもしれません。大きく重たい荷物のため、ひったくられる心配も低くなるでしょう。
ただしキャリーケース無しの場合、逆に以下のようなリスクや不安を減らすことが出来ます。
- キャリーケースの鍵を紛失するリスク
- 空港職員にキャリーケースを開けられる不安(アメリカでは防犯上、受託手荷物として預けたあとにスタッフが荷物を開けて検査することが可能です)
- ロストバゲージのリスク
- 不安定な道を引きずることで車輪が破損する恐れがあるリスク(ボディは強固でも車輪は破損しやすいことが多いです。筆者の家族もヨーロッパの石畳で車輪を破損し、困った経験があります)
これらのリスクも考慮しておくことが大切です。
機内手荷物のみの場合、機内持ち込み不可のものは運べない
機内手荷物と受託手荷物では前者のほうが制限が厳しくなっています。
そのなかでも、スプレー類やリチウムイオンバッテリー、液体類は内容量の制限があるため、注意が必要です。
たとえばお土産で液体物を購入すると、機内手荷物としては運べず受託手荷物となってしまうか廃棄しなければいけない場合がありますので、お気をつけください。
免税エリアで購入したものは液体であっても機内に持ち運べるため、そちらを利用する手もあります。
キャリーケースを持って行かないメリットを最大限に活かす方法

メリットを最大限に活かすには、あらかじめ旅程を想定したパッキングなどの工夫が必要です。
ちょっとしたコツで実践できますので、ぜひ取り入れてみてください。
持ち物を減らし、軽量化する
衣類は日数分用意しません。写真も撮るし同じ服ばかりじゃちょっと…というときも、着方をアレンジすることで違った雰囲気にすることができます。
例えば一日目はインナーとしてレイヤードしたシャツを、二日目はメインとして着るなど。また、アレンジのききやすい衣類を選びます。たとえばカーディガンは万能で、一枚で着ることもできますし、肌寒いときの羽織りに使うこともできたり、機内でひざ掛けにするといったこともできます。機内や移動時は長時間偏った姿勢になることも多いため、しわになりにくい素材を選ぶこともポイントです。
下着類も日数分は持っていきません。洗って使いまわします。特に少量であればホテルの部屋で手洗いし、持参したクリップで干せばランドリーに行かなくても済みます。
アメニティ類は事前にホテルで用意されているものをチェックし、重複するものは持って行きません。
※歯ブラシは用意されていないことも多く、海外製のものはサイズが合わない場合もあるため、持参することをおすすめします。
スキンケア用品は使い切りサイズのものや小さいケースに詰め替えると軽量化出来ます。
パッキングを頑張りすぎてパッキング用のケースでかさばらないようにする
綺麗にパッキングできると気持ちがいいし取り出すときに便利ですよね。ただケースの数が増えるほど荷物はかさばります。軽量化するのならパッキングのケースも最低限にしたり、ハードケースでは無く柔らかい素材の袋などがおすすめです。
肩ひもがついた袋であれば、現地でホテルの部屋からプールへ向かうときやちょこっと外出する際もそれごと手にとって持っていけます。
洗濯用ネットに衣類を仕舞うのもおすすめです。現地のランドリーで洗濯するときに使用したり、帰りは着終えた衣類を入れると帰宅後の作業が楽になります。
旅行中に増えたお土産などは着なくなった服で包むなど、衣類をクッション材代わりに使用すれば強度も安心です。
トラベル用のエコバッグを持って行く
往復ともに機内手荷物だけにしたいと思っていても、旅行中はついつい荷物が増えてしまいます。
そんなときトラベル用のエコバッグがあれば行きは手荷物の中に忍ばせておいて、荷物が増えたらそのバッグに詰めることが出来ます。
機内手荷物は通常2つまでの個数制限もあるため、大きなバッグに小さなバッグを仕舞うことで個数もクリア出来ます。
例:行きは手荷物サイズのバッグにエコバッグを収納し、帰りはエコバッグに手荷物バッグを収納するなど
トラベル用は強度もしっかりしているものが多いので、帰りの飛行機では受託手荷物を利用するということも可能です。
まとめられるバッグが無いと、帰りが紙袋やビニール袋だらけになってしまい、機内手荷物の個数制限に引っかかったり、紛失のリスクも高まります。物はできるだけまとめられるように準備しておくことが大切です。
お土産はかさばりにくいものを選択する
ばら撒き土産は個包装でかさばりやすいですよね。
お得だから、何人に配るかわからないからといった理由で実際に配る数より多すぎるものを購入すると荷物を圧迫してしまいます。
ある程度の個数は計算しておくことをおすすめします。
同行者がいる場合は、同行者もキャリーケースを持って行かない選択をする
これはこれまで述べたメリットを大きく左右します。
自分だけが身軽になったとしても、キャリーケースを持ち運ぶ人と行動を共にするとメリットを生かしにくいので、ぜひ同行者と事前にすり合わせをされることをおすすめします。
もちろんこれは相手に強制できることではなく、旅行の目的や旅程にあわせた最善の選択をしてくださいね♪
最後に

海外旅行にキャリーケースを持って行かないメリットとデメリットをご紹介しました。
ご覧いただいたあなたの旅の選択肢が広がれば、とても嬉しいです。
筆者はキャリーケース無しで、スペインも周遊しました。
こちらの記事でスペイン旅をまとめているのでぜひご覧ください。
